2015年11月6日金曜日

ThinApp 5.1 の InstallNative について

ThinApp 5.1 で追加された InstallNative について触ってみました。
本家Blogの抄訳とバッチの紹介です。





最初の機能は、調査をするときにとても親密な機能で、「Project to Physical」もしくは「P2P」と呼ばれるものです。
同じような略称を使用している機能が数十億あるため、P2Pとはおそらく良い名前ではありません。

Project to Physical の機能は ThinApp Setup Captureが行います。
Setup Capture は アプリケーションで、すべてのレジストリーキー、ファイル、フォルダ、それらの構造を ThinApp プロジェクトフォルダ にキャプチャします。
Project to Physical は 既存の ThinApp プロジェクトフォルダをネイティブインストールのアプリケーションへ変換します。

新しい Project to Physical 機能についていくつかのユースケースがあります。

トラブルシューティング:
もし、あなたの仮想アプリケーションパッケージが動かない場合、Project to Physical を使用して、あなたが行ったキャプチャを確かめます。
もし、ネイティブインストールで動作しない場合、アプリケーションのキャプチャ中に何か間違った操作をしています。再度キャプチャを行い、すべてのコンポーネントがキャプチャされていることを確実にすべきです。

既存のプロジェクトもしくはパッケージのアップデート:
Project to Physical を実行する前に、Setup Captureを起動して、プレスキャンを実行することによって、既存のパッケージ環境と同じものをキャプチャしたものを得られます。<そして、アプリケーションのアップデート(MSIによるアップデートを含む)や、アドインやプラグイン等の追加を適用します。適用が終わったら、ポストスキャンを実行します。
Project to Physical を実行することによって、新しいキャプチャでもすべての変更をあなたのプロジェクトフォルダに保持する利点を得られます。

実行方法は以下の通りです。

snapshot.exe "C:\Program Files\VMware\VMware ThinApp\Captures\WinZip 14.0" -installnative

なお、すでにビルドされたパッケージはこの仕組みを利用して Project to Physical をすることができません。

snapshot.exe は ThinApp がインストールされたフォルダに存在しますが、
コマンドプロンプトからたどることが面倒なため、バッチファイルを作成しました。

ダウンロード後、実行すると プロジェクトフォルダ を指定するように求められますので、
ドラッグ&ドロップ で プロジェクトフォルダ を指定してください。

バッチファイルはこちら(.txtの拡張子を外してください)

ユースケースの通り、
パッケージの状態を確認したり、スナップショットがない状態でも環境の再現がある程度可能であるため、有効活用することで、よりよいパッケージが作成できるのではとおもいます。

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